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顔認証を活用した体温計はどのくらい正確なの?体温計の種類やそれぞれの特徴、顔認証体温計を使用するメリット、事例を解説

  • 2021.03.26
  • 顔認証

最近では、商業施設の入口やビルの受付などに体温計が設置してある光景を見ることが多くなりました。また、リモートワークが徐々に浸透しつつあるなか、出社せざるを得ない職場に勤めている方々は、事前に体温を測定してから出社することが一般的になりました。

現場に強い仕事用のLINE「LINE WORKS」を提供するワークスモバイルジャパン株式会社が行った調査によると、主にデスクワークを除く業務に従事する社員を雇用する企業の経営者・役員480人のうち、約8割がリモートワーク「不可能」と回答しているとのことです。

リモートワークが普及している中でも、「ぜったいに休めない人たち」は一定数存在していることがわかります。

万が一、熱がある人が出社していたり、コロナウイルスなどの感染症を発症してしまった際には、クラスター発生や営業停止になってしまう恐れがあります。そのため、出社する際には体温を計測する必要があります。

そこで気になるのは、検温の正確性だと思います。

体温計には、ハンディータイプや非接触型、顔認証を活用したものまで、いくつかの種類があります。

体温計によっては、測定の精度の正確性やスピード、価格などが異なります。それぞれの特徴をしっかりと理解したうえで、自社に適したものを使用する必要があります。

本記事では、それぞれの体温計の特徴の比較から顔認証を活用した体温計の比較、顔認証を活用するメリット、活用事例、性能のご紹介を行います。

顔認証体温計のご利用をご検討されている方は、ぜひご参照ください。

*通常、接触型の体温計を「体温計」、ガンタイプの検温ツールを「検温器」、サーモグラフィー型の検温ツールを「検温機」と区別して呼びますが、本稿では便宜上全て体温計と表記しています。

▷参考:【デスクワーク以外の業務に従事する社員と経営層への「リモートワークに関する意識調査」を実施】 所属企業のリモートワーク未実施を受け、 20代の非デスクワーク社員、5人に1人の「転職意向」が向上

■目次■
1.顔認証体温計と他の体温計との違い
 -接触型の体温計
 -ハンディータイプの体温計
 -顔認証体温計
2.顔認証とは
3.顔認証体温計を使用するメリット
 -非接触で自動検温を行える
 -検温のログを残せる
 -検温以外の用途にも使える
4.顔認証体温計の比較
5.顔認証体温計の活用事例
 -顔認証体温計を使用して検温と勤怠管理を行っている事例
 -顔認証体温計を使用して検温とマーケティングに活用している事例
6.トリプルアイズの顔認証体温計の性能紹介
7.まとめ

顔認証体温計と他の体温計との違い

先述の通り、体温計にはいくつかの種類があります。ここでは、大きく分けて3種類の特徴をご紹介します。

顔認証体温計と他の体温計との違い

接触型の体温計

体温計を身体に接触させて体温を測る方法は2つあります。1つ目は、実測式といわれるものです。こちらは、脇や耳、口内を使用して実際の体温を測ります。脇や口を閉じて計測を始めてから体温を測定し終わるまでに、脇でおよそ10分、口の場合だとおよそ5分かかります。

2つ目は、予測式といわれるものです。こちらは、実測式体温計でおよそ10分かかる測定を、温度と温度変化を分析・予測し表示させます。

接触型の体温計は、一番正確な体温を測定できますが、時間がかかる点と、体温計と検温対象者が接触してしまうため、消毒の手間やウイルス感染リスクが懸念されます。

ハンディータイプの体温計

ハンディータイプの体温計の場合、検温対象者のおでこや手首に体温計を向けて計測します。検温してから数秒で肌に触れることなく測定が可能です。

ハンディータイプの場合、測定時間は短いですが測定を行う人員を確保する必要があります。

顔認証体温計

顔認証体温計の場合、AIを搭載した検温機に顔をかざすだけで体表面温度を自動検温できます。そのため、接触する心配も、人員を確保する必要もありません。

検温スピードは0.5秒〜1秒ほどで、最近ではマスクを着用したままでも顔認証検温ができるものもあります。

検温データをクラウド上に保存しておくことができるものもあるので、いつ誰がどのくらいの体温だったのかをログで残しておけます。また、異常体温を検出すると警報音が鳴るものや、メールを通知してくれるものもあります。

そのため万が一、異常体温者が出てしまっても入室を未然に防ぐことができます。

ログを残しておけるので、検温だけでなく勤怠管理システムやマーケティングデータとして活用することもできます。

搭載しているAIによって、検温精度は異なります。ほどんどの顔認証体温計は中国製のAIを搭載しており、精度はあまりよくありません。国内のAIを搭載している顔認証体温計は、比較的高性能で、誤差は±0.3℃です。

国内でAIを開発している企業はほとんどなく、トリプルアイズは国産AIを開発しているリーディングカンパニーの一つです。

囲碁AIの世界大会で2位を取った実績もあり、高い顔認証精度を誇っています。自社で開発しているので、国外への情報漏洩の心配もありません。

参考:AI顔認証技術を活用した非接触型自動検温機

顔認証とは

そもそも、顔認証とはどのようなものなのでしょうか。

顔認証とは生体認証の一つで、顔の目、鼻、口などの特徴点の位置や顔領域の位置や大きさをもとに照合を行う認証技術です。

すでに顔認証技術は、勤怠管理、入退場管理、キャッシュレス決済、ロボットによる受付業務、搭乗手続き、入国審査などに活躍しています。また、コロナウィルスが流行して以降は、顔認証機能が搭載された自動検温機が普及しています。

▷関連記事:【初心者向け】今話題の生体認証とは?種類やそれぞれの特徴、メリット、問題点、活用事例を紹介

顔認証体温計を使用するメリット

先述の通り、顔認証機能が搭載された体温計が普及しています。なぜ、顔認証体温計がここまで使用されているのでしょうか。

ここではメリットをご紹介いたします。

非接触で自動検温を行える

接触型体温計やハンディタイプの体温計は、検温する際に接触が発生したり測定用の人員を確保する必要があります。しかし顔認証体温計は、顔を認証させることにより自動で体温を測定できるため、接触する必要がなく人員も確保する必要がありません。

そのため接触のリスクがなくなり、検温される方に安心してご利用いただけるだけでなく、体温測定の人員コストも削減できます。

検温のログを残せる

接触型体温計やハンディタイプの体温計の場合、検温を行った後に体温を手動で記録する必要があります。それだと手間がかかりますし、忙しい時には記録を忘れてしまう可能性もあります。

顔認証体温計で検温を行うと、クラウド上に体温のログを残しておくことができます。万が一、会社で発熱してしまった場合でも、出社時は平熱だったという事実を証明できます。

検温以外の用途にも使える

アフターコロナにおいても、検温のニーズがなくなることはありません。また、経済産業省の調査によると、今後ますますAIを活用した企業のDX化が進むことでしょう。

基本的に、接触型体温計やハンディタイプの体温計は検温することしか用途がありません。しかし、顔認証体温計は検温以外にもさまざまな用途があります。

先述の通り、体温のログをクラウド上に残しておくことができます。

例えば、顔を登録しておけば顔認証システムと勤怠管理システムを連携させることにより、検温と同時に出退勤まで自動で管理することができます。また、流通業や飲食店、サービス業などでは、来客数や属性、リピート分析、感情分析などにも活用できます。

これにより、アフターコロナにおいても顔認証を活用した自動検温機は有効活用できます。

参考:コロナ禍後の社会変化と期待されるイノベーション像

顔認証体温計の比較

上述の通り、顔認証体温計を利用することはさまざまなメリットがあります。しかし、世の中には似たような自動検温機がたくさん出回っており、どれがいいのかわからないという方も多いと思います。

ここでは、顔認証体温計の中で特に世の中に普及している製品を比較してご紹介します。

顔認証体温計の比較

顔認証体温計の活用事例

顔認証体温計の活用事例を紹介します。

顔認証体温計を使用して検温と勤怠管理を行っている事例

顔認証体温計を使用して検温と勤怠管理を行っている事例

株式会社新井精密は、顔認証体温計を使用して従業員の検温と出退勤を行うために「AIZE Biz+(顔認証技術と自動検温装置を組み合わせた非接触型の勤怠認証システム)」を導入しました。新井精密は、自動車部品をはじめ空圧機械部品や医療機器部品、電子機器部品など、幅広い分野で高品質・高精度の金属加工を行っています。

検温に関しては、従業員の自己申告制で行っていたため、本当に全員が検温を行っているのかがわからなかったとのことです。

顔認証体温計を導入することにより、従業員個別の検温記録が管理PCに記録され、いつ、誰が来たのかも顔画像で記録されるので、防犯上のメリットもあります。

当面は検温管理を主な目的としますが、アフターコロナのAI活用を見据えて、顔認証体温計を選択しました。

下記記事でより詳細なインタビューをご紹介しています。ご興味がある方はぜひご参照ください。

▷関連記事:「検温+顔認証」で精密機械工場の従業員感染症対策を実現

顔認証体温計を使用して検温とマーケティングに活用している事例

顔認証体温計を使用して検温とマーケティングに活用している事例

株式会社龍名館が運営している日本食レストラン、花ごよみ東京は、顔認証体温計を使用して従業員とお客様の検温とホスピタリティ向上のために「AIZE Research+(顔認証技術と自動検温装置を組み合わせた非接触型の顧客管理システム)」を導入しました。

花ごよみ東京は、海外からの旅行客や出張で利用する役職つきのビジネスマンが客層の中心となっている高級ビジネスホテルです。

花ごよみ東京が大切にしている「エクセレントサービス」に則った形で、お客様やスタッフの安全を確保することが大切でした。また、検温結果がデータで正確に保管され、後から確認できること、さらには現場の負担を考慮し、可能な限り検温と管理を自動化させることが重要なポイントでした。

そのため、お客様にもスタッフにも負担や抵抗感がなく、自動でデータが記録される非接触型自動検温機の導入を検討するに至りました。

データが自動管理されるため、いつでもさかのぼって特定のデータを確認できることが店舗運営においても安心材料になります。

下記記事でより詳細なインタビューをご紹介しています。ご興味がある方はぜひご参照ください。

▷関連記事:レストランの入口でスマート検温。ホスピタリティと安全を両立

トリプルアイズの顔認証体温計の性能紹介

ここまでは、体温計の違いや顔認証体温計を使用するメリット、導入している企業様の導入事例などを紹介しました。

顔認証体温計を使用することが、利用者にとっても運用者にとっても最適だということがお分かりいただけたでしょうか。

最後にトリプルアイズが提供している、顔認証技術と自動検温装置を組み合わせた非接触型の勤怠認証システム(AIZE Biz+)の性能についてご紹介します。

トリプルアイズの顔認証体温計の性能紹介

認証/検温精度の正確さ

顔認証体温計を用いて検温を行う場合、検温機能と顔認証機能の精度の正確性がとても重要になります。多くの製品は、中国製の検温アプリと顔認証AIアプリを搭載しています。

AIZE Biz+は、トリプルアイズが独自で開発した検温アプリを搭載しております。また顔認証ではクラウド上にある自社製AIエンジンを使用しております。そのため、高い認識率と検温精度の正確性を誇っています。

検温精度に関しては「週刊ポスト」(2020.11.20号/小学館)にも取り上げられ、検温機全6種類のなかでもっとも信頼できる数値と評価されました。

▷関連記事:顔認証システムを自動検温機で比べてみる

拡張性の高さ

先述の通り、AIZE Biz+は自社開発のAIアプリを搭載しています。そのため、お客さまのご要望に併せて柔軟にカスタマイズが可能です。また、お客さまにとってより使いやすいものとなるように、定期的に機能のアップデートを行っています。

例えば、マスクを着用したまま検温を行う際の精度の正確性向上を定期的に行っていたり、さまざまな機能追加を行っています。

▷関連記事:マスクでも顔認証が可能に 〜コロナ禍でのAI技術の進化を解説

まとめ

本記事では、体温計の種類からそれぞれの特徴、顔認証体温計の活用事例などをご紹介しました。

また、体温の検温は当たり前となっており、アフターコロナにおいても検温の文化は残ることが見込まれています。利用者にも運用担当者にとっても、正確かつストレスなく体温が測定できるものを選ぶことが大切です。

検温機能だけでなく、さまざまな用途にも活用できるAI顔認証体温計を使用することによって、企業のDX化も図れるので、この機会にぜひご検討ください。