CASE STUDY - 事例

町の小さなおみやげ雑貨屋さん和音様

画像認識AIで客層を把握して品揃えに活かす

流通業観光マーケティングAIZE Research

    栃木県宇都宮市、宇都宮インターチェンジから1分の場所に「町の小さなおみやげ雑貨屋さん 和音(わおん)」はあります。敷地内には珈琲スタンドも併設されており、観光客、地元のお客様の憩いの場となっています。珈琲スタンド「和音珈琲」のオーナーの大音雄真(おおとゆうま)さんに、導入いただいている顔認証AI「AIZE Research+(アイズリサーチ・プラス)」の活用方法についてお話を伺いました。

    取材:2022.12.12 オンラインにて

     

    ■選りすぐりのとちぎのお土産と美味しい珈琲が楽しめる場所

     

    和音は、冷凍生餃子「宇都宮みんみん」を始めとし、オリジナルの甘酒、益子焼や大谷石など栃木のお土産が並ぶセレクトショップです。日光と那須の入口、東北自動車道 宇都宮インターチェンジから1分の場所に位置し、2008年におみやげ屋さんとしてオープン、2017年にアンティークショップを併設、2018年に同店舗と道の駅きつれがわに珈琲スタンドをオープンしました。敷地面積500坪の広大な駐車場には、県内外からのお客様の車が並びます。珈琲スタンドの休憩スペースでは、苦みと酸味、ほのかな甘みのバランスがとれたこだわりの一杯に舌鼓を打つお客様の姿がみられます。

     

    セレクトショップ外観

     

    珈琲スタンドの休憩スペース

     

    ■AIでマーケティング分析、数値データからの新しい発見も

     

    2022年8月、お客様の属性情報をデータとして可視化したいという理由から当社のAIZE Research+(アイズリサーチ・プラス)が導入されました。AIZE Research+は、検温の記録と同時に顔認証でお客様の属性や男女比、リピーター比率といったマーケティング分析が可能です。セレクトショップのメインの入り口に設置されました。

     

    セレクトショップの入り口に設置されたAIZE Research+

     

    店内には栃木のお土産の品が並ぶ

     

    「1、2週間に1度データをチェックしています。雑貨屋さんということもあり、自分の感覚では女性のお客様が多いと思っていたのですが、集められたデータを見てみると意外にも男性のお客様が半分くらいを占めていることが分かり、新しい発見でした。宇都宮みんみんの冷凍生餃子の正規販売店でもあることから、おみやげの餃子を探して、出張のタイミングで足を運んでくださっているお客様も多いようです。男性が思いのほか多いということが分かったので、この情報を活かして、男性のお客様の目に留まるような商品も今後仕入れたりしたいですね」(大音さん)

     

    AIZE Research+は、来店者数、男女比率、年齢などの属性分析ができ、大量のデータを蓄積、数値に基づいて正確に分析することが可能です。それにより顧客満足度の向上に繋げていただけます。

     

    「最近ではオリジナルでつくっている甘酒も人気があります。全国からお問い合わせをいただくほどで嬉しい限りです。夏と冬、提供する時期によって糀の量や粒の大きさを変えており、温かいものは温めたときに、冷たいものは冷やしたときに一番おいしくなるよう、日光の明治創業の糀蔵元が和音の為に3年かけて商品開発しました。ぜひこちらも口にしてみていただきたいですね」(大音さん)

     

    ■AIを活用してリピーターの獲得につなげたい

     

    お店がインターチェンジの近くに位置していることもあり、お客様の8~9割ほどが宇都宮市外や県外からのお客様だそうです。最後に、今後AIに期待することについて伺いました。

    「一度来店された方の顔情報が事前に登録され、2回目以降の来店時にそれを知らせてくれるようなシステムがあると嬉しいですね。店側が覚えているとお客さんは嬉しいと思うので。人間の記憶力は曖昧だったり、限界があったりするため、そこをAIにサポートしてほしいなと思います」(大音さん)

    「2023年で15周年を迎えます。コロナ禍の影響で来店数は以前の10分の1くらいになりました。今は6分の1くらいと少しずつ回復傾向にあります。ただ、旅行客は増えつつありますが、お土産を買う人がなかなか戻ってこないというジレンマもあります。県外からのお客様はもちろんですが、近隣から足を運んでくださった方がその後、常連客となるような取り組みを、AIも活用しながら進めていきたいと考えています」(大音さん)

    AIZE Researchの設置によるリアルな来店者分析、その後のリピーター獲得が期待されます。

     

    町の小さなおみやげ雑貨屋さん和音:https://www.waon-papa.com/

     

     

    ■画像認識プラットフォーム・AIZEとは

    画像認識プラットフォーム・AIZEは、トリプルアイズが取り組んできた囲碁AIの研究から生まれた、ディープラーニングによる画像認識システムです。クラウドに画像データを送信し、ディープラーニングの手法でAIが解析します。年齢・性別・感情さえも認識できるAIエンジンを備え、その可能性は多岐にわたります。

    AIZE:https://aize.jp/