イノテック株式会社様
顔認証×Xで新たな付加価値を創造
製造業工場のDXAIZE BizAIZE API
CASE STUDY
顔認証×Xで
新たな付加価値を創造
BACKSTORY
イノテック株式会社(神奈川県横浜市、代表取締役社長:小野 敏彦)は、技術商社として1987年に創業。2000年以降、培ってきた技術ノウハウや知見を活かしてファブレスメーカーとして自社製品ビジネスを展開し、既存事業の強化や事業領域の拡大を図っている。開発から生産までの各プロセスにおいて、ハードウェア、ソフトウェア、そしてコンサルティングを含めたトータル・ソリューションを提供している。
イノテック社の代表的な製品が産業用パソコンである。インフラ機器や産業機械向けに導入されるパソコンで、自社設計し国内で製造している数少ない純国産パソコンである。
社会インフラや産業機械向け製品となると、壊れないこと、トラブルが発生しないことが採用条件となる。
同社の製品は、駅の改札機や券売機、ホーム上の表示板、高速道路のETC、公共車両のカーナビゲーション、大手通信キャリアの基地局監視、CTなどの医療機器などあらゆるシーンで導入されている。いかに同社の製品が品質や信頼性の点で評価されているかが分かるだろう。
ISSUES
AIZEとのパートナーシップに至る背景
イノテック社は創業から30年を迎え、現在を“第2の創業期”と位置付け、事業構造改革を推進している。その目標の一つとして「製品ビジネスからソリューション・ビジネスへ」を掲げ、新たなビジネス領域へ挑戦中である。
同社の主力製品はハードウェアが基本であることから、高い技術力を持つソフトウェア会社とパートナーを組むことで、顧客へ付加価値のあるサービスを展開していこうとしている。
イノテックとAIZEの連携
2020年6月から、イノテック社はトリプルアイズとパートナーを組むことになった。
これによって、イノテック社は既存・新規の顧客に対して、自社のハードウェア(エッジPC)とAIZEを組み合わせ、産業用機器業界に顔認証を用いた新たなサービスを提案している。
前述したように、産業用機器業界向けサービスは、壊れてはいけない、止まってはいけないという高い安定性が求められる。
トリプルアイズにとっても、そうした業界にAIZEの顔認証を提案する際に、イノテック社のエッジPCを組み合わせることで、安定性と信頼性を確保できることになる。
AIZEの革新性や拡張性とイノテック社の堅固な製品がコラボレーションすることで、新たな付加価値を提供できる下地ができたのだ。
RESULTS
01
信頼性の高いハードウェアと強いソフトウェアの組み合わせで、インフラ・産業用機器に新しいソリューションを提案
02
顔認証×Xで顧客ニーズを掘り起こし、これまでにない新しいサービス開発を目指す
SOLUTIONS
■導入の決め手
高い画像認識技術
トリプルアイズ は、囲碁AIの研究開発で世界大会2位、国内大会1位の実績という技術の裏付けがある。
世界最大級512次元の認証ポイントは顧客に対するアピールポイントとなる。
価格競争力
AI導入を考えている企業に提案するにあたって、導入ハードルを下げるためにも、トリプルアイズの価格設定は魅力的。
柔軟性に富んでいる
トリプルアイズ はシステムインテグレーター事業からスタートしており、顧客のニーズに合わせた開発が得意なことから、イノテック社が重視している「お客様に寄り添う姿勢」と合致した。
国産メーカーである
国産×国産という点でも、いいパートナーシップを組めるのではないかと考えた。
INTERVIEW
「当社の製品とAIZEの顔認証を組み合わせることで、画期的なサービスを提供していきたい」
イノテック株式会社
インテリジェントシステムソリューション本部
ISS営業部 営業グループ
清水琢磨様
2019年10月のIT機器の展示会で「国産AI」という表示が目に留まりお付き合いが始まりました。
顔認証はコロナウイルス以前から急拡大していた市場ですが、その中でもトリプルアイズ の画像認証技術は精度の高さで抜きん出ていると思います。ウイズコロナ・アフターコロナで考えても非接触による認証は大きなアピールポイントになっていくでしょう。
SDGsという観点でも豊かで便利な社会を実現するという意味で将来性のある技術だと思っています。
社会への貢献という意味では、ハードウエアだけで達成するのはなかなか難しいので、AIZEの顔認証と組み合わせることで、画期的なサービスが提供できればいいなと思っています。
また、AIZEはプラットフォーム戦略を打ち出して、拡張性のあるサービスが提供できるのも強みです。
私どもも産業用PCの業界では後発なので、お客様の注文に対応できるよう小回りの効くビジネスを重視しています。同じように柔軟性とスピードを重視しているトリプルアイズには期待大です。
私どもは社会インフラや産業機器のマーケットが主戦場になるので、そこで顔認証に対してどんなニーズがあるのか、様々なチャンネルを通して検討しています。
トリプルアイズ が想定していなかったような新しいニーズを発掘してフィードバックするのが我々の役割だと思っています。
両社で協力し合いながら新しい価値を創造していけたらいいですね。
CLIENT’S PROFILE
従業員数
1,428名(連結)、202名(個別)(2020年3月31日現在)
事業概要
・自社製テストシステム、組込みボードの開発、販売
・半導体設計用(EDA)ソフトウェアの販売
・ノイズ解析、モデルベース開発のコンサルティング