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設置型の業務用アルコールチェッカーを選ぶときのポイント3つ

  • 2023.11.15
  • アルコール検知器種類

設置型の業務用アルコールチェッカーとは

業務用のアルコール検知器は、「ハンディタイプ」と「設置型(据え置き型)」の2種類があります。
ハンディタイプは、文字通り持ち歩きの使用ができる検知器で、1人に1台、または1車に1台といったふうに割り当てられます。事業所発着ではなく、直行直帰の多い事業所で使用されるタイプです。
対して設置型(据え置き型)とは、事業所に設置(据え置いて)使用するタイプの検知器で、複数の従業員が使用することを前提にしています。事業所発着が基本になっている事業所で使用されるタイプです。
どこが違うのかは、写真を見れば一目瞭然ですね。

 

設置型の業務用アルコールチェッカーの必要性

アルコールチェックの義務化

アルコールチェック義務化とは、2022年4月施行の道路交通法の改正により「安全運転管理者のアルコールチェック業務が、白ナンバー事業者においても義務になったこと」です。白ナンバー事業者とは、事業用自動車以外の一般的な車両(白ナンバー車両)を事業利用する事業者のことで、法人企業であれば自社の荷物や人員を無償で運搬する車両の利用などが挙げられます。 2022年4月1日より施行された改正道路交通法施行規則では、安全運転管理者に対して、運転者の酒気帯びの有無(アルコールチェック)を目視で確認することが義務付けられました。 さらに、2023年12月1日からは、目視での酒気帯び確認に加え、アルコール検知器による確認も義務づけられます。日本全国で約35万の事業者と、その管理下にある約808万人のドライバーが対象になると見られています(2022年3月警察庁まとめ)。

アルコールチェックの管理

これまで、運送業などの事業用自動車を対象として義務化されていたアルコールチェックが、下記の条件に当てはまる場合にも適用されるようになりました。
乗車定員が11人以上の自動車1台以上、または、その他の自動車5台以上を業務で利用する事業所
注意していただきたいのは、「法人ごと」ではなく「事業所ごと」に業務で使用する車両数をカウントすることです。また、原動機付自転車を除く自動二輪車は1台を0.5台として計算します。
当てはまる事業所は、安全運転管理者を選任するとともに、以下のアルコールチェックの管理を行わなければなりません。

□ 運転前後に運転者の酒気帯びの有無を目視等で確認すること。
□ 確認の内容を記録し、その記録を1年間保管すること。
□ 運転前後の運転者の酒気帯びの有無をアルコール検知器で確認すること。
□ アルコール検知器を常時有効に保持すること。

アルコール検知器に求められる性能

酒気帯びの有無を音、色、数値等により確認できるものであれば、性能上の要件は問いません。また、アルコール検知器は、アルコールを検知して、原動機が始動できないようにする機能を有するものを含みます。

「アルコール検知器を、常時有効に保持すること」とはどういうことか

正常に作動し、故障がない状態で保持することが求められます。
以下が確認ポイントとなります。
□機器に損傷がないか □電池切れしていないか □正常な呼気で反応が出ないか
□アルコール成分を含んだ呼気に反応があるか □使用回数制限を超えていないか

 

設置型の業務用アルコールチェッカーの特徴

特徴①

複数の従業員が使用できるように、センサーの使用回数が多めに設定されている

アルコールを検知するセンサーは、各機種によって寿命が定められており、検知回数や期間によって交換する必要があります。設置型の業務用アルコールチェッカーは、複数の従業員が使用するために、ハンディタイプに比較すると格段に長い(使用回数が多い)寿命となっています。

特徴②

ハンディタイプに比較して高額だがスケールメリットがある

業務用のハンディタイプが1台15,000円〜70,000円程度であるのに対して、設置型の業務用アルコールチェッカーは、80,000円〜200,000円と高額です。しかし、複数の従業員で使用するわけですから、人数によってはハンディタイプよりもコスト的なメリットが生じます。

特徴③

高機能、高性能である

価格が高い分、高機能であり、アルコール検知に関しても精度が高いという特徴があります。

 

設置型の業務用アルコールチェッカー選びのポイント3つ

ポイント①

利用場所はどこか?

事業所発着が基本の職場で、複数人での使用であれば、設置型がふさわしいでしょう。アルコール検知器を事業所に備え付けて使用します。事業所で使用しないのであれば、設置型はふさわしくありません。ハンディタイプを検討してください。

ポイント②

検知精度の高いものを選ぶ

検知精度が低いと、アルコールが検知できなかったり、逆にアルコールを誤検知してしまうことがあります。基本的には、センサー方式の違いで、燃料電池式(電気化学式)の方が半導体式よりも精度が高く誤検知が少ないと言われています。その分、価格も高めですが、業務用に使用するのであれば燃料電池式(電気化学式)をお勧めいたします。

ポイント③

使用頻度を確認する

アルコール検知器に使用するセンサーは、使用による劣化だけではなく空気に触れ続けることによる経年劣化もあるので、多くの検知器メーカーは使用回数と共に使用期間についても制限を設けております。
アルコール検知用のセンサーは、アルコール検出の精度を保つため調整作業「校正」が必要です。校正を行わないとセンサーの性能が著しく低下します。正確な測定と品質を保つため定期的な校正が必要です。
センサーには機種ごとに寿命があり、「使用期間寿命」では1年、または1年半と定めている機種が多いのですが、ポイントは「使用回数寿命」です。多いに越したことはありませんが、その分割高になる可能性もあります。
年間の回数寿命は以下の式で導くことができます。
使用する従業員数×2(発着)×年間業務日数
例えば、従業員が30人いれば1日の使用回数は60回になります。業務日数が280日であれば、年間16,800回検査することになります。この事業所では、回数寿命が16,800回以上の機種を選定する必要があります。

ポイント④

クラウド対応かどうか

アルコール検知器の導入を検討するのであれば、クラウド連携できるものがおすすめです。該当する運転者の数が多くなればなるほど、データの数は膨大なものになり人が管理する限界を超えてしまいます。また法令が求めている管理項目も多いのでなおさら大変になります。
運転者や担当者の業務負担を軽減するためにも、また記録の管理しやすさの点から言っても、クラウド連携が最も優れていると言えるでしょう。

ポイント⑤

管理のしやすいものを選ぶ

法令は、「確認の内容を記録し、その記録を1年間保管すること」と定めています。この点でもクラウド管理型のアルコールチェッカーを選定する理由があります。クラウド管理型のアルコールチェッカーであれば、問題なく運用できます。データを紛失する恐れがないこと、保存データ量に制限がないことも大きなメリットです。保存された検知結果をまとめてExcelやCSVファイルでダウンロードすることができます。個人別、事業所別、月別など、条件をつけて検索することができるのも便利です。クラウドで一元管理できる点も、クラウド型アルコールチェッカーのメリットです。複数の事業所が存在する場合にも、本部の管理者はWEBブラウザの管理画面にアクセするだけですべての事業所の検査結果を見ることができます。わざわざ各事業所からデータを取り寄せるといった面倒な手間も省いて、業務の効率化を図れます。

 

おすすめの設置型の業務用アルコールチェッカー

サンコーテクノST-3000

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呼気中のアルコール濃度を測定する業務用呼気アルコール検知器。測定記録をプリントできます。サーモ機やタブレットと連携させてクラウド管理をすることも可能です。センサー寿命は業界最長7万回です。

 

設置型の業務用アルコールチェッカー選びは慎重に

設置型(据え置き型)業務用アルコールチェッカーは、ハンディタイプに比べれば1台の価格は高いものが多いです。選定の際には、価格、機能、精度、使いやすさなどを考慮して選定してください。機能面ではクラウド型が便利であること、精度の点では燃料電池式(電気化学式)が優れていることを解説しました。使いやすさについては、デモ機を取り寄せるなどして、実際に使用してみるのも良いでしょう。

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