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囲碁AIへの挑戦

history【囲碁AI挑戦の歴史】④AIを活用するとどんな社会になるか

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ITがすべての業種や領域を横断して、この20年で世界をすっかり変えてしまったように、AIはこれから十数年で世界をすっかり変えてしまうだろう。

第1次産業革命を例にして考えると、蒸気機関ができて、人力のいらない機械が誕生して炭鉱、紡績といった業界を変えながら、蒸気機関車が生まれるまでに100年以上かかっている。

蒸気機関車が生まれて、本当の社会変革が起きた。

蒸気機関がそうであったように、AIはさまざまな分野のテクノロジーを巻き込みながら、より大きな社会変革を起こすだろう。

さまざまな分野とは、たとえばIoTやブロックチェーンといったテクノロジーだ。経済学者ヨーゼフ・シュンペーターが定義したように、イノベーションとは「新結合」のことだ。まったく別のテクノロジーが結合することが、イノベーションを誘発していく。郵便馬車が蒸気機関とレールと結合して鉄道になったように、だ。

IoTというデータ収集のテクノロジーが新しい生産手段となり、ブロックチェーンという分散技術が新しい財貨を生み出し、それがAIとともに破壊的なイノベーションを起こしうるのだ。

 

 

 

AIが起こす第4次産業革命はまだ始まったばかりだ。

第1次産業革命当時より時間の流れは早まっているが、AIの大きなイノベーションはまだ起きていない。ディープラーニングがすべてではない。ポスト・ディープラーニングともいうべき新たな技法が登場を待っているに違いない。私たちエンジニアはそれを探り当てなければならない。

日本からAIイノベーションが起きるとすれば、それはエンジニアが起こすはずだ。

「ディープラーニングによってAIは『眼』を持った」と言われた。そこから考えられるのは、IoTによってAIが手足を持つことだ。幼児の知能は、身体の感覚によって発達するといわれる。AIは今、身体を持とうとしている。

IoTのテクノロジーで、あらゆるものをネットワークのなかに組み込んでしまうだろう。たとえば、世界中のモータ1個1個、ライト一つひとつがネットワークに繋がり、データを収集して、それをAIが解析する。

利用者が多いネットワークほど利用者個々の利便性が向上するという「ネットワーク効果(外部性)」の点からも、IoTデバイスが社会に広く浸透していくはずだ。この進化は止まることは考えられない。

あらゆる場所のモータやライトがIoTによってネットワークにデータを送りAIが解析する。それだけで、エネルギー消費を従来にないほどに効率化してしまう未来もすぐそこにあるのだ。

私は常々言っている。スマートフォンこそ典型的なIoTだ、と。個人の活動はスマホによってデータ化されているのだ。世界中のスマフォからビッグデータが収集できるとすれば、それはすさまじい可能性と破壊力を持っている。


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